DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607 MSI Prestige 14は、GeForce GTX 1650 Max-Qの外部グラフィックスを搭載しながら、約1.29kgしかないクリエイター向けの14型ノートPCです。, CPUも6コアのCore i7-10710Uを搭載し、一般的なノートPCよりも性能が高いです。, ただし、CPUおよびグラフィックスが同等性能の兄弟機種、Prestige 15より、パフォーマンス、冷却性能はやや劣ります。, MSIは直販サイトがありません。MSIのゲーミングノートを購入するなら、パソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。MSI認定のショップで、パーツのカスタマイズも可能です。, Core i7-10710U、16GBメモリ、GeForce GTX 1650 Max-Q、512GB NVMe SSD, MSIには、クリエイター向けノートPCが数多くありますが、ラインナップは次のようになっています(旧世代CPU搭載モデルは除く)。この中で本製品は、質量はかなり軽く、性能もそこそこある位置づけのモデルになります。, Prestige 14は3つのモデルで展開しており、次のような違いがあります。「A10SC-165JP」はCPUおよびグラフィック性能が高く、どちらかと言うと動画編集向き、「A10RB-255JP」は液晶の解像度・色域が広く画像編集向きとなっています。, Prestige 14には、兄弟機種のPrestige 15も販売されています。一見すると液晶サイズと質量のみ異なるだけですが、Prestige 14は下のようにGTX 1650 Max-QのGPU Clockが低くなっており、ややグラフィックス性能が劣ります。また、Prestige 14は1つの冷却ファンで、CPUとGPUを冷やすため、やや冷却性能に劣り、思ったほどパフォーマンスが出ないケースもあります。より高いパフォーマンスで安定した動作を望むなら、少し重くてもPrestige 15のほうがいいです。一方、そこまで重い処理はしないので、軽いほうがいいという方はPrestige 14のほうがいいでしょう。, MSI Prestige 14の魅力の1つは、GeForce GTX 1650 Max-Qを搭載しながら約1.29kgしかない点でしょう。このクラスのグラフィックスを搭載しながら、モバイル用に特化したノートPC並みの軽さです。, また、6コアのCore i7-10710Uを搭載しているのも魅力の1つです。Core i7-9750Hほどの性能はないものの、4コアのCore i7-10510Uより性能はかなり上です。1.29kgのボディに、Core i7-9750Hを搭載するのはまず無理なので、このクラスの軽さのノートPCとしては、今のところ最上級の性能だと思います。, 4K液晶のモデルなら、"Adobe RGB相当の広色域"です。残念ながら、この液晶のモデルはCPUとグラフィック性能が落ちてしまいますが、Lightroomのような現像ソフトは、そこまで大きな負荷はかからないので、このようなソフトを使うなら4K液晶モデルもおすすめです。, 本製品は、液晶を180度開くことができる上に、キーを押すと、画面が180度回転します。対面の人に画面を見せたいときに便利です。, MSI Prestige 14は、Tx/Rxストリーム:2x2のインテル Wi-Fi 6 AX201カードを搭載しており、最大2.4Gbpsの無線LAN速度で通信することが可能です。, 今回、Wi-Fi 6対応の無線LANルーターを用いて、最大でどのくらいの実行速度が出るのか試してみました。この無線LANルーターは10GbEのLANポートも搭載しており、ここに10GbEポート搭載のNASを接続し、パソコンとNAS間の通信速度を計測しました。NAS内のストレージは、無線速度を下回らないように、SATA SSDを2つ使ってRAID 0 を組んでいます。, パソコンと無線LANルーターは同一部屋で、近距離(約1m)で設置し、NASに保存しておいた約3GBの動画ファイルをPC上へコピーしたところ、約1.7Gbpsの速度が出ていました。非常に高速です。, CrystalDiskMarkを使って、パソコンからNASへのアクセス速度も計測したところ次のようになりました。シーケンシャルリードで232MB/s(=約1.8Gbps)の速度が出ており、非常に高速でした。, 次に隣の部屋で計測したところ、最初は約1Gbpsの速度が出ていましたが、しばらく使っているとなぜか約50Mbpsまで速度が落ちてしまいました。他のWi-Fi 6対応のノートPCでも同様の現象が出たので、無線LANルーターのほうに原因がありそうです。時間のあるときに無線LANルーターの設定を見直してみようと思います。Wi-Fi 6対応の無線LANルーターはまだ発売されて日が浅いので、口コミやレビューを見て製品を選ぶとよいと思います。, 小さくて薄いボディに高性能パーツを搭載しているため仕方がないことですが、冷却性能はそれほど高くはありません。1つの冷却ファンでCore i7-10710UおよびGeForce GTX 1650 Max-Qを冷却していることもあり、高い負荷がかかるとCPUおよびGPUクロックが下がり、思ったほどのパフォーマンスは出ません(詳細はゲームベンチマーク、パーツ温度のチェックなどをご覧ください)。, 5分程度で終わる処理ならまだ大丈夫ですが、数十分かかるような動画のレンダリングをしたり、数時間ゲームをしたりしたときは、「思ったほどパフォーマンスが出ないな」と感じることでしょう。また、表面温度が高めなので、手の平が熱くなり不快に感じることもあると思います。, 本製品は、以下の4つのモードが用意されており、パフォーマンスやファン速度が調整されます。, デフォルトは「バランス」です。Officeソフトなどを使っているときはこのモードでいいと思います。ただ、「バランス」のモードではクリエイティブなソフトを動かす場合、やや物足りない性能なので、「高性能」にすることをおすすめします。「高性能」にすると騒音値や温度は上がりますが、パフォーマンスが大幅に延びます。, 以下、各クリエイター向けソフトを使用したときの使用感を掲載します。なお、モードは「高性能」にしています。, Lightroomを使ってみましたが、快適です。1枚のデジタル写真を選択後、彩度の変更、トーンカーブの変更、色温度の変更などをスライダーを動かして変更してみました。ほぼタイムラグなく反映されていました。, また、100枚のRAWデータ(1枚約45MB)を同期して補正後、書き出してみましたが割と速いです。, FHD液晶モデルの色域は当サイトの計測では96.7%とまずまずで、Webページ掲載用の写真なら十分使えると思います。4K液晶モデルならAdobe RGB相当の色域があるようですが、CPUがCore i7-10510U、グラフィックスがGeForce MX250と性能がやや落ちてしまうのが残念です。, 比較的負荷のかかる人工知能「Adobe Sensei」を用いた新しいオブジェクト選択ツールもすぐに選択できました。, Premiere Proも割と快適です。FHD動画のカット編集およびテロップ挿入くらいの編集なら全く問題なく動きます。全体の彩度や露出変更などのカラー補正も、CPU使用率は高いですが、カクついたりはしませんでした。, レンダリングや書き出し速度は、Core i7-9750H、GTX 1660TiクラスのノートPCと比べると遅いですが、一般的なノートPCよりは速いです。ただし、数十分かかるようなレンダリングなどの場合、CPUクロックダウンし、処理が思ったよりもかかりました。, x265によるエンコードは非常に速いです。ただし、同じCPUを搭載したPrestige 15よりも処理に時間がかかっていました(Prestige 14は19分05秒であるのに対し、Prestige 15は16分08秒)。, GeForce GTX 1650 Max-Qを搭載しているため、NVENCによるエンコードができる点はメリットです。, FHD液晶のモデルと4K液晶のモデルがありますが、今回はFHD液晶のモデルについて解説します。, 最大輝度は、当サイトの計測では298cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。, 色域は一般ユーザーには十分ですが、クリエイターにはやや物足りないです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は96.7%、sRGB比も97.0%でした。, ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。, キーピッチは十分あり、キーストロークは約1.5mmとなっており、普通に打てるキーボードです。Enterキーが端にありませんが、キーサイズが大きいため、打ち間違えることは少ないでしょう。Backspaceキーも同様です。, 先ほど、以下のようなモードがあると記載しましたが、今回は「高性能」と「バランス」のモードでベンチマークを計測しました。, 今回、Core i7-10710Uを搭載しており、Uシリーズでありながら非常に高い性能のCPUです。ただし、「高性能」にしたときと「バランス」にしたときとでは大きくベンチマークスコアが異なります。クリエイター向けソフトを使用する場合は「高性能」にしたほうがいいでしょう。, グラフィックスには、GeForce GTX 1650 Max-Qを搭載しています。「バランス」と「高性能」の2つのモードで計測したところ、3DMark Time SpyのCPU scoreは大きく変わりましたが、Graphics scoreについてほとんど変わりありませんでした。「高性能」のモードにしてもグラフィックスのパフォーマンスは伸びないようです。, GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650 Max-Qの情報は次の通りです。なお、兄弟機種のPrestige 15よりもGPU ClockおよびBoost Clockが低めになっています。このため、グラフィック関連のベンチマークは、本製品のほうがやや低めでした。, ストレージは、初期構成が512GB NVMe SSDとなっています。また、パソコンショップアークなら、最大2TBのSSDへ変更することことが可能です。, 実際のソフトウェアで計測した各種処理時間については「クリエイター向けソフトの使用感」に記載しています。, MSI Prestige 14は、GeForce GTX 1650 Max-Qを搭載しており、ゲームも出来るスペックです。, それほど重くないゲームであれば、グラフィック設定を低めにすることで、60fps以上のフレームレートでゲームができるでしょう。, ただし、同じCPU&GPUを搭載したPrestige 15よりも低めのベンチマークスコアでした。これは、前述したようにGPU Clockが低いというのもありますが、ゲームのように高い負荷を長時間かけるとサーマルスロットリングが発生しているためというのもあります。下はFF14 紅蓮のベンチマークを最高品質で実行したときのCPUおよびGPU温度ですが、本製品のスペックであれば、CPUおよびGPU温度は途中から横ばいになるのですが、本製品は270秒あたりから、急激に温度が下がっています。クロックを確認しても、急激に下がってまた上がるような動作を繰り返しています。長時間高い負荷がかかるゲームにはあまり適さないと思います。負荷が軽めのゲームをグラフィック設定を下げてプレイするなら、まだ大丈夫かなと思います。, バッテリー容量は、当サイトで確認したところ52.4Whでした。一般的なモバイルノートPCと同等程度の駆動時間です。, 以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。また、ここでは「高性能」モードで計測しています。, 各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。, 下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。最初のターボブーストが終わったとき以外でも、CPU温度が下がっている箇所があります。全体的に高めのCPU温度です。, 本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。, 消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。, 一般的なノートPCよりは高い消費電力ですが、ゲーミングノートPCほどではありません。, スピーカーは底面にあります。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると5~6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。, 側面のインターフェースです。USB Type-CはPower Deliveryに対応しており、他のType-C充電器が使えます。ただし、フルサイズのSDカードスロットが使えないのは残念です。, 底面です。吸気する部分の穴が波打っており、サウンドイコライザーベクトルのようでかっこいいです。, 6コアのCore i7-10710UにGeForce GTX 1650 Max-Qという比較的高い性能でありながら、約1.29kgしかない質量が大きな特徴の製品です。筆者の知る限りではライバル製品は見当たりません。クリエイティブな作業を、頻繁に外出先で行うような方に非常におすすめです。, ただし、ボディが小さいこともあり、冷却ファンが1つしかなく、冷却性能はそれほど高くはありません。高い負荷を長時間かけるとクロックダウンしパフォーマンスが落ちてしまいます。「遅いな」と感じるケースがあるかもしれません。また、ゲームもできるスペックですが、長時間の高い負荷が苦手であることから、ゲーム向きの製品とは言えません。, また、表面温度も高めで手の平が熱くなりやすいのと、フルサイズのSDカードが使えない点も気になりました。, 重い作業向きではないものの、PCを外に持ち運んで、軽めのクリエイティブ作業を行うなら、ベストな1台です。, MSIのゲーミングノートを購入するなら、MSI認定サポート店のパソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。, ゲーミングノートパソコンの比較ページ。ALIENWAREやGALLERIA、NEXTGEAR-NOTE、OMENといったゲームブランドノートPCの比較。, パソコンに必須のセキュリティソフトの比較ページ。セキュリティソフトの選び方や、比較一覧表、用途ごとのおすすめ製品などを掲載。, 情報等の内容の正確さ、適切さに関して、いかなる保証も致しません。万一、本サイト上の情報等の内容に誤りがあった場合でも、一切の責任を負いかねますので、ご了承下さい。, TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間. ASUS ZenBook 14 UX434FL(Core i5-8265U、MX250):3,933 Copyright © 2006 - 2020 the比較 All rights reserved. ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328 ドスパラ raytrek VF-HEW(Core i7-8565U、MX150):3,861 Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158 約1.6kgしかないクリエイター向けノートPC、MSI Prestige 15の実機レビュー。この軽さでGeForce GTX 1650 Max-Qを搭載。CPUは6コアのCore i7-10710Uを搭載し高性能。 The MSI Prestige 14 is a stylish laptop marketed toward content creators.